保険の見直しについてのタイミングは、たくさんあると思います。社会人になった時、家族が増えた時、家を買った時、車を買った時・・・等々。今回は、私自身の体験談で、教訓事項を1点書きたいと思います。
自衛官を退職していたら団体割引が切れます!
自衛官に限った話ではないとは思いますが、会社などで保険の団体割引が適用される会社があると思います。防衛省・自衛隊は、その規模の大きさから、多くの生命・傷害・損害保険の団体割引が効く上に、防衛省共済という掛金の安い独自の保険も持っています。
もちろん、それらは、”在職”中の方々が限定のものですので、転職等に伴って、割引を受ける権利はなくなります。そして、保険の更新の時に、割引が効かなくなった額を提示されて、びっくりするような保険料になっていることがあります。
私は自動車保険を団体割引を使用して契約していました。
私は、生命保険・医療・傷害保険は不要と思っているので、それらに類するものは入っていませんでした。(正確には、退職する2年くらい前に保険の勉強をして不要という結論に行きつき、全て解約しました。また、将来の相続対策のための生命保険・個人年金は契約しています。参考:保険について私の考え)
自動車保険だけは、自分が事故に起こすかもしれない、巻き込まれるかもしれない、もし起こしたら賠償額を預金では払えないため、団体割引を使用して加入していました。3年契約のものです。
今年の4月に、契約更新の案内が保険の代理店担当者の方から来て、自衛隊を退職した旨を伝え、団体割引が適用されなくなった自動車保険の見積を頂きました。すると、毎月の保険料が更新前毎月保険料2,500円くらいから団体割引なしの同じ内容で更新だと毎月保険料3,800円くらいにアップ!なんと約1.5倍になる計算でした!
「これは高すぎる・・・。」と思った私は、自分で自動車保険の比較サイトから見積を取り、別の保険会社で契約し直しました。その契約は、1年更新で毎月保険料2,100円くらいです。対人・対物無制限、生活総合賠償1億円以上、その他の保障は最低限、車両保険は無しというシンプルなやつ。これに、4月から原付特約をさらにつけても、毎月2,600円くらいになりました。保障内容も一緒で団体割引ありと概ね同額くらいでしょうか。
転職された方は、”団体割引切れ”に要注意
保険料がかなり割高になる可能性がありますので注意してください。そうなった場合、自分で新たに保険を探した方が良いと思います。団体割引が効くような保険は、そもそも少し割高なものを団体割引していて保険料を下げているのだと思います。しかし見方を変えると、保険会社にとっては”上客”ですので、更新の時期になったら声をかけてくれますし、引越による住所変更も連絡すればOKで楽、保険金の請求も楽なのでしょう。
インターネットの保険は、探す・契約・何かあった時の保険金の請求等々を全て自分でやる必要があります。保険契約のために人を介さないから人件費が浮く、そのため割安になるのです。そういう意味では、自分への負荷がかかり大変なのでしょう。
また、保険金を請求するときは自分が大変な時です。そんな時、代理店の担当者がいれば、とりあえず電話1本入れれば必要書類や今後の処置を聞けますが、インターネットでの契約だと、自分が直接保険会社と連絡をとる必要があります。そもそも「電話がつながらねぇ!」といったこともあるかもしれません。邪推ですが、インターネットでの保険は、保険金請求のハードルを高く(というか、トラブルの起きている被保険者はハードルを越える助走すら億劫)し、「そもそも保険金を請求させない」ということも念頭に割安保険料で客を集めているのではなかろうか・・・。私の単なる邪推ですが。