私たち夫婦は、子育てに関して、佐々木正美先生のご助言を参考にしています。
子育ては、悩みがつきものです。子供のためを思って言っていることが、実は子供からしたら嫌なことだったり。自分は子供と良好な関係を築けていると思っていても実はそうではなかったり・・・。そういう現実に思い悩んだり・・・。子育て世代の皆さんの悩みは尽きることがありません。
当ブログでは、自分自身への子育てに関するインプット・アウトプットを兼ねて、佐々木正美先生の助言について紹介していきます。
参考:佐々木正美先生の助言はアドラー心理学と共通している部分が多くあると感じています。私自身は、アドラー心理学を知った後に、佐々木正美先生の著書をいくつか読んだのですが、「叱らない」「暴力行為NG」「個人としての子供の人格尊重」など共通項を発見できました。
私の子育てについての過去・現状
私は、子育て歴6年になろうとしていますが、自衛官であった時代は、妻にまかせっきりの状態でした。長期にわたる訓練で家を開けなければならない、月に1回は半周の当直が回ってくる、休日であっても初動対処のため(災害等に対して偵察のための初期の派遣部隊)、1時間以内に出勤・出動できるように家で待機しておかなかればならないなど、おそらく月の半分は家におらず、家にいても仕事のことが頭から離れず育児をまかせっきりになる・・・そんな感じでした。
転職してからは、仕事と子育てを両立できている実感があります。しかし、夫婦だけで抱え込むだけではなく、近くに住む親族や幼稚園などの周囲の力も借りて、子育てをしています。
子育てを充実させるのも重要ですし、自分自身の人生を充実させるのも重要です。子供が親離れした後、自分達が”抜け殻”となってしまわないよう、今の内から自分達も充実させる術を磨いています。自分達の充実している姿を見せ、子供達にも良い影響を与えることができるのではないでしょうか。
子育ての悩みを追体験
さて、”子育ての歴史”は生命の歴史です。だいぶ大きな話ですが、今、あなたが生きているということは、子育てを受けてきたという証明以外のなにものでもありません。あかちゃんはオギャーと産まれたら、いっさい何もできないのですから、誰かから育ててもらわないといけません。当たり前のことですが。
故に、子育ての歴史は長く、子育てに関する悩みも大体ほとんど出尽くしているのではないでしょうか。加えて、現在の情報化社会、すごく簡単に情報共有ができます。あなたの抱えている悩みは、すでに過去の誰かが体験し解決したものかもしれませんよ。
しかし、ここで誤解してはいけないのは、その悩みの解決方法が自分・家族にとって最適なものではないということです。助言を受けいれるのは重要ですが、他人の経験をしっかりと自分の状況に”あてはめる”ことができるかが重要です。この”あてはめ”は、自分の経済力、キャパシティー、人間関係等々でやれることが変わってきます。似た悩みであってもその解決方法は、私にはできないということが多いにありますが、「こうやったらできる」「ここを除けばできる」など部分的に取り入れることも検討してみましょう。
悩み:理想の子育てに程遠い現実
自分の考える理想との葛藤、特に親として子供の成長に責任を感じるのも無理はありません。親は、自分の子育ての理想と現実のギャップ、また、イメージしている子供の成長とのギャップに思い悩むことがあります。
<佐々木先生の助言>
どんな仕事でも初心者は下手なもの。親が最初に身に着けたいものは、子供を「待つ」という力
①ダメな親だと落ち込む必要はない。
まず、子育ては初心者であることを自覚する必要がある。最初からパーフェクトな子育てを期待しない。特に、子供をせかしたり、叱ったりすることが「ダメな親」と思ってしまうことにつながることが多い。そのため、そもそも子供を「待つ」時間の余裕を親が作るべき。早く起きて自分の準備をすましておくことなど。
②しからないで育てると、子供以上に両親が楽になる
しかるという行為は、その都度、子供の人格を否定する行為。しからなくなると、子供自身も落ち着いてくる。しかる時間が減ると、両親も気持ちが落ち着いてくる。
「しかる」ということについて
佐々木正美先生も、アドラー心理学においても共通している部分で「しかる」(怒る)行為は必要ないものとしています。特に、私自身はアドラー心理学の方が納得するのですが、「しかられ続けると、人はしかられないために行動をする(しない)ようになる」「そうした時に、しかられなくなるとその行為をしない(する)ようになる。」というものです。これは、皆さんも何かしらの経験があると思います。例えば”親に叱られるから勉強する”という行動をとってきた方とかは、まさにそうではないですか?親の目が離れたら、勉強しなくてもいいなんて考えに至ってしまうのでは?勉強の必要性の解釈は人それぞれですが、自分の人生をよくするためには、新しい知識を得ることは一生必要のある行為と思います。
また、「しかる」行為は、潜在的に自分の思惑に従わせようという意思が働きます。しかられて育つと、自分自身の意思で物事を決めれなくなってしまうことにつながる可能性があるのです。
子育てを含み、人間関係においては「しかる」「怒る」行為は人を支配する手段であることを理解しておきましょう。