第2回 iDeCo掛金はちゃんと控除を受けてますか?

資産運用

参照:第1回iDeCo掛金はちゃんと控除を受けてますか?

今回は、第1回目に引き続き、iDecoで掛金を払っているもののしっかりと控除を申告して、所得税・住民税の減額を受けているか確認する方法を紹介します。前回、自分の体験でもの紹介しましたが、①年末調整の書類を人事担当者など誰かが書いて提出している②そもそも控除証明を提出する認識がない③年末調整担当者が作業に精通しておらず申告漏れとなっている、以上3つの可能性から、意図せず・予期せず申告漏れになっている可能性があります。今回は「年末調整で控除を受けたか、源泉徴収票を見て確認する方法と、漏れていた場合の対処方法」をご紹介します。

1 源泉徴収票を見て確認する方法

まずは、おさらいです。iDecoの掛金は年末調整において、「保険料控除申告書」内の「小規模掛金等控除」の欄の「確定拠出年金法に規定する個人型年金加入者掛金」に記載するのでしたね。私であれば、月12,000円掛金を拠出しているので、12,000円×12カ月で144,000円を記載するとともに、「控除証明書」を添付して掛金を支払った証明とします。

上記の申告について記憶の無い方は、申告漏れの可能性が極めて大きいでしょう。

おさらいは終わって、源泉徴収票での申告額の確認の仕方です。下図をごらんください。申告していれば、下図の赤枠・赤丸の場所に拠出額の全額の記載がある”と思います”。(”思います”とした理由は下記参照)

ちなみに、赤丸下の額は年間支払いの社会保険料(健康保険・年金・雇用保険)です。

参考:余談ですが、社会保険料の支払い額を見てびっくりすると思いますよ。給料から控除されているので、支払いの意識があまりありませんが、かなりの額を支払っています。この社会保険料を支払うことで、「医療費3割負担」「将来の年金」「高額医療費制度」の恩恵が受けれるのです。ここまで支払っているのなら、個人の生命保険・医療保険はあまり必要ないのでは?と思います。よければ、こちらの記事も見てみてください。(保険について私の考え

「記載がある”と思います”。」としたのは、”記載漏れ”があるかもしれないからです。実際、私が持っている(職場からもらった)平成31年分(令和元年)の源泉徴収票には記載がありませんでした。そうなった場合は、人事担当者を通じて申告が漏れていないか確認するとともに、過去のものであれば、所得証明にも記載されるので、そちらを確認すれば良いかもしれません。(下図参照)

所得証明書の様式は、自治体(市町村)により違いますので上図と同じとは言えませんが、区分は「小規模共済等控除」で記載されるはずです。

ただ、所得証明書は6月以降でにならないと前年分がとれない(令和2年分は、令和3年6月以降に取得可能)ので、確認するには年末調整から時間が空きます。

2 年末調整で申告漏れとなった場合の処置

確定申告をしましょう。「言葉は聞いたことはあるけど、やったことないよ。」という方が多いと思います。なぜなら、年末調整をした人(=給与所得しかない人)のほとんどは、確定申告をする必要がありません。(もちろん、年末調整を受けて、確定申告を”しなければならない人”と”する人”がいます。)

参考:私は、会社から年末調整を受けて確定申告を”する人”です。ふるさと納税をしており、ワンストップ申請をしていないので、ここ2年間ほど、毎年、確定申告をしています。

確定申告はやってみると、そこまで難しくはありませんし、ネットでスマホでもできるようです。私も今年は自宅からネットでやってみようと思います。

また、注意点として、iDeCoの控除証明を無くされて、年末調整に間に合わなくて確定申告で申告する方は、控除証明書の再発行をしなければなりません。再発行して証明書が自宅に届くまでには、思ったよりも時間がかかります。私も一度再発行した時は、1週間以上かかった記憶がありますので、お早めに。なお、再発行はiDeCoの掛金を管理している機関から申請ができます。私であればSBIでやっているので、SBIのサイトから再発行の申請を行いました。

3 最後に

せっかくのiDeCoによる節税メリットを知識が無いことで受けれない、年末調整の担当者も知識がないためほったらかし、なんてあまりにももったいないことです。担当者のほったらかしは、こちらに非はありませんが、もしあった場合、自分でも確認できる方法を知っていることで、しっかり処置できます。「2年前の掛金が控除されていなかった!」と気づいた場合でも大丈夫!5年以内であれば、修正申告ができます。

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