資産運用について自分の”大綱”を考えよう

資産運用

あなたは、自分の資産運用について”大綱”を持っていますか?

”大綱”とは、「考え方の根本となる部分」を意味します。よく政府の防衛大綱とか、税制大綱とか、そのようなものが世間一般では有名どころでしょうか。大綱とは、ざっくり言うと、「大きな方向性」のようなものです。この「大きな方向性」を定めておかないと、考えていたものからズレた方向に物事を進めてしまったり、そもそもズレていることに気づかなかったりするものです。特に資産運用は、金銭が絡む欲深き世界であり、自分との戦いを強いられます。大綱である自分自身の根本となる部分をしっかりと整理しておかないと、目先の欲に走ってしまい、取り返しのつかないこととなる可能性があります。

「資産運用をやりたいけど、やる勇気、踏ん切りがつかない。」

という方の多くは、目先の枝葉末節に囚われているから、なのではないでしょうか?例えば、人から「積立NISAがいいよ!」「暗号資産はリスクはあるけど、長い目でみれば大丈夫!」「いやいや、保険会社に預けていればプロがやってくれるから大丈夫!」などと、資産運用のツールの話をされ、結局どれが良いか迷ってしまうことが多いのではないでしょうか。そこから更に「投資信託は米国株がいい」「いやいや日本の株の個別銘柄に投資した方がいいよ。株主優待も受けれるよ。」などと、さらにさらに枝葉末節の部分の話をされると、知識や大綱(自分の根本となる考え方)が無い方だと混乱します。

では、大綱をどのように決めればよいのでしょうか。

まず、認識すべきなのは、大綱には、内容の深い、浅いがあり、最初から深い大綱を求めないことです。最初から、細かいことを考えすぎると、知識や経験不足から”深み”にはまり、全く進めなくなります。

ですから、最初に定める大綱は、とてもざっくりとしたもので良いのです。例えば、

(例1)私の資産運用の大綱

1 目的:老後資金をねん出するため

2 目標:65歳までに2000万の貯蓄をつくる。

最初は、これくらいで十分です。

「資産運用を始めなきゃ!」と思っている自分と向き合って、なぜ「始めなきゃ!」と思っているか、自分自身に聞いてみてください。「漠然と周りの人たちがやっているから、私もやりたい。」という方の初期の大綱の一例は、

(例2)私の資産運用の大綱

1 目的:「資産運用を行う」というトレンドに乗り遅れないため

2 目標:気になる資産運用を一つ決めて1カ月以内に始めてみる

とかになるのではないでしょうか。ちなみに、おそらく例1は、「iDeCoや積立NISAなどの長期・分散・積立で時間をかけて資産運用をしていくものが向いている」「一端、iDeCo・積立NISAのシステムを構築したら、あとはほったらかし」という将来像が見えてきます。例2の場合は、「登録してすぐに始めれるものなら、暗号資産」「とりあえず、きっかけ作りで少額で。ビットコインを500円分買ってみる」というようなな将来像です。

ある程度経験したら、大綱を修正したらいい。

本来、大綱は簡単に修正すべきではないものです。なぜなら、大綱は、「最初に決めた方向性」であり、方向性を変えるということはとても大変なものです。しかし、それは練りに練った大綱の場合です。例えば、国が定める防衛大綱は、大綱の時点でめちゃくちゃ練りに練ってます。大綱を作るのに数年掛で作成しているでしょう。数十年先の安全保障環境を考えて、さらに様々なケースを想定して作ってあります。よって、作ること自体にかなりの労力をかけています。

しかし、あなたが自分で作った大綱はどうでしょう?結局はあなた自身のことなので、変えても特に問題はないでしょう。ただ、最初から内容の深い大綱を作成した方は別でしょう。例えば、自分と家族のライフプランをきっちり作って、しっかりと資産運用のツールの分析をして自分への適否も考えて・・・・等、大綱作成に分析と経験を挟んだ方は、大綱を変える必要性がそもそも発生しないのではないでしょうか。

思い切って、他人に大綱の作成を依頼してしまうという手段もあります。資産運用についての知識を持つ、FP(ファイナンシャルプランナー)が良い例です。しかし、自分の人生の一部を他人にまかせるというのも勇気がいりますよね。

最後に

漠然としたとりとめもない内容になってしまいましたが、まずは大綱を定めるという考え方を是非活用してみてください。資産運用のツールについては、私のブログでもiDeco、積立NISA、暗号資産、ETF、IPO、保険商品等々の発信をしています。また、私自身の定めた大綱・計画についても、次回以降から複数回にわたり紹介していきたいと思います。

あなたの資産運用を始めるきっかけになれば幸いです。

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